ひかり


入学式が終わり、ガヤガヤ発表された自分のクラスへ向かう入学生たち。

私も向かうけど…完全包囲状態。

1SSが私のクラス。

・入試で男女それぞれ上位15人ずつ。
・毎回テストで5教科480点を取れなければ退学。

という過酷すぎるクラス。


私は勉強には自信があるのでだいじょぶなはず?


不安になりつつ歩いていると、


「第1回のテストの勉強してる?」

「前回のテストもギリギリセーフだったよ…」

「今回数学やべぇ。勉強しよ。」

「…前回のテスト480ぴった。死ぬかと思った。」


…ん?

「え?みんなSSクラスなの?」

「そうだけど?」

……あ、頭もいい感じなのね。

お兄ちゃんが頭いいのは知ってたけど…。
え?毎日倉庫に入り浸ってたよね?めっちゃ遊びまくってたよね?いつ勉強してたの???


それより何より

このカラフル頭4兄弟がちゃんと勉強してるとこを思い浮かべるだけでほっこりするのは何?


「授業とかちゃんと受けてるんだね」

「「「???」」」


信じられないような目で一斉にこっちを見た4人。


「美桜…もしかして知らない?」

不安そうな大雅。

「今のうちに知れて良かったな…」

こんな顔見たことないって言うほど、歪んだ顔で見る飛羽磨。

「あ、待って言うの忘れてた。」
と、呑気なお兄ちゃん。

「殺されるとこだったな」
と、昇矢。


…うん。
察したよ。

つまりは…SSクラスの担任は鬼だと言うことだね。

< 19 / 30 >

この作品をシェア

pagetop