アナタと、キスと、銃声と。

「なっ!?!?!?」






わたしは椅子から飛び上がる。


キスされた方の頬に触れる。






「では、俺も準備してきますね」






爽やかな顔をして部屋を出ていった。


なんだったの今の…。


わたし、最近、翔平ちゃんにキス、されすぎじゃない…?


なんなのよ、あの男は。


見てなさいよ。


絶対絶対、翔平ちゃんを振り回してみせるから。


……そう、意気込んでいたのですが。


早速、だめみたいです。






「どうですか?お嬢」



翔平ちゃんの浴衣姿の破壊力…!!!






深めの紺色の浴衣に、灰色の帯。


重なった襟から見える肌がもう…!!


ああ…生きててよかった…。


いやもうすごい…。






「いやもう、素晴らしくお似合いです…」


「ありがとうございます。さ、参りましょうか」



「あ…」


「どうかなさいました?」


「あの………」


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