番外編 溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を



 「それなら話しは早い。花霞さんにはお願いしたい事があるんだ」
 「………ねぇ、その前に1つだけ聞かせて欲しいの」
 「何だよ、まだ何か………」
 「蛍くんと遥斗くんは、どんな関係だったの?」
 「………っっ!!」


 花霞の口から遥斗の名前が出た瞬間、蛍の顔色が変わった。空気を短く吸って、驚き、そして視線が鋭く重いものになった。


 「………どうして、あんたがそれを………」
 「やっぱりそうだったんだね。……麻薬組織に居たって事は、まさか蛍くん……あなたも警察じゃ………」
 「警察なんかと一緒にすんなっ!!」
 「………っっ!!」


 大きな声を出し、花霞を言葉を否定した。そして、激怒した蛍は、花霞の口を片手で多い、頭をソファに押し付けた。そして、持っていたナイフを花霞に突き付けた。


 「おまえは俺を怒らせたいらしいな。だったらお望み通り、怖い思いでもさせてやろうか?」

 そういうと、花霞の上半身にナイフの先を向けた。そして、ブラウスのボタンの糸をプツンプツンと切っていく。ボタンが上から順番にソファや床に転がって落ちていく。
 花霞は恐怖で言葉も出なかった。次に声を出したら、本当に殺されるのではないか。そんな風に思えるほど、ナイフの光りは恐ろしかった。


 「動いたら、その白い肌に傷つくぞ」
 「………っっ………」



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