愛さずにはいられない
仁は奈央の髪をほかのスタッフには触らせない。
いつもはアシスタントがやるようなシャンプーやブロウも自分ですべて行っていた。
「今、予約はどのくらい待ちなの?」
奈央の言葉に仁が奈央の髪の状態を確認しながら返事をする。
「予約は3か月前に解放されるんだ。でもネット予約は1分で埋まるよ。」
「そうなの!?」
「あぁ。」
「なんだか申し訳ないな。」
「いいんだよ。俺がカットしたいんだよ。」
仁が鏡越しに奈央を見る。昔から変わらないその笑顔に奈央は少しほっとした。
仕事をしている仁はどこか遠く感じていた奈央。
どうして時間の流れは多くを変えてしまうのだろう・・・
同じ場所で、同じように、同じ人と歩めたらいいのに・・・
「奈央?」
仁の声に奈央がはっとする。
「どうした?疲れてる??」
仁が心配そうに奈央の顔を覗き込んだ。
いつもはアシスタントがやるようなシャンプーやブロウも自分ですべて行っていた。
「今、予約はどのくらい待ちなの?」
奈央の言葉に仁が奈央の髪の状態を確認しながら返事をする。
「予約は3か月前に解放されるんだ。でもネット予約は1分で埋まるよ。」
「そうなの!?」
「あぁ。」
「なんだか申し訳ないな。」
「いいんだよ。俺がカットしたいんだよ。」
仁が鏡越しに奈央を見る。昔から変わらないその笑顔に奈央は少しほっとした。
仕事をしている仁はどこか遠く感じていた奈央。
どうして時間の流れは多くを変えてしまうのだろう・・・
同じ場所で、同じように、同じ人と歩めたらいいのに・・・
「奈央?」
仁の声に奈央がはっとする。
「どうした?疲れてる??」
仁が心配そうに奈央の顔を覗き込んだ。