愛さずにはいられない
「キッチンかりるぞ」
仁はすぐにキッチンへ向かい何やら作り始めた。

ピピピッ

体温計の音が鳴り奈央が体温を見ようとすると音を聞きつけた仁がすぐにキッチンから奈央のもとへ来て体温計を預かった。
「スープできるまで寝てろ」
仁はそういうと奈央の手を引いてベッドへと連れて行った。
「何度だったの?」
奈央が体温計を覗き込むと『39.5°』と表示されていた。
「ありゃりゃ~」
奈央の声に仁が奈央を鋭い目で見る。

「寝てなさい。」
「はい」
奈央は仁の言葉におとなしく布団へ入った。
仁が奈央の体に毛布を掛ける。
「おとなしくしてろよ?」
そうくぎをさすと仁はキッチンへ戻っていった。
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