Cassis Orange〜世界で一番愛したキミヘ〜
日課だった君への「おはよう」は言わずに、いつものように学校へと向かう

久しぶりのサークルのミーティング
笑える会話は、自然と笑みがこぼれる
このサークルの仲間たちは、面白い話を山ほど持ち合わせている
最近会う機会がなかったから、余計面白く感じて笑顔が絶えない


チャイムと同時に終わる時間

それぞれと次の授業へと向かう

1人になった瞬間に曇る私の表情
フッと、電気のスイッチが消されたみたい


いっぱい笑う事で、気づいた

私が笑えば笑うほど、心の中の涙は溜まる


顔に笑顔を浮かべれば浮かべるほど、そのあとの曇りが暗い


作り笑いだろうと、自然の笑顔だろうと、笑えば比例して同じくらいの悲しみが後で溢れ出す


ツー

私、どうして泣いているんだろう?

元カレのことは呆れと同時に吹っ切れたはず
特に今辛い恋愛もしてない


でも


『寂しい』


たったこの一つの感情が、私の体内を巡り廻る
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