こいつらといる数年より あいつといた一瞬が 輝いているのはなぜだろう

3.TRUEEND

「なぁ、僕のことどう思ってる?」
何気なく聞いてみた。どんな返事が返ってくるかなんてわかっているのに。
「え、心友だよ」
軽くはにかむ彼はなんてことないかのように返事した。
 この返答がくるとわかっていたのに問いかけたのは、期待していたからだろう。
 僕の気持ちと彼の気持ちが同じなわけがないのに。
「好きだ」なんて、言える訳が無い。

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