先輩、これって恋ですか?
シーンと静まり返っていて、物置状態なわけでモノがたくさん散乱していて、おまけにカーテンを閉め切ってあるからか光が遮断されているこの場所は不気味にさえ思えた。
「……ち、智紘、先輩…?」
恐怖の方が勝ってしまって思わず声をかける。
すると、奥の方からガサッと音がして、思わずビクッと肩を揺らす。
……智紘先輩と来た時は怖いなんて思ったことなかったのに、一人で来ただけでどうしてこんなにも違うんだろう…。
ドアの前から一歩も動けずにいると、また、ガサッガサッと音がした。
それなのに誰かが出てくる様子もないし、先輩も返事してくれないし。
いたら確実にすぐ出てきてくれそうなのに…
怖い。嫌だ。
そう思うけど、両手をギュッと握りしめて一歩ずつ歩きだす。
極力足音は立てずに忍び足で先輩がいるであろう奥の方へ足を進める。