先輩、これって恋ですか?

嘘と真実。



智紘先輩とお昼を一緒に過ごさなくなってから、わたしは人目を避けるように屋上で一人お弁当を食べていた。


「…あ、そうだ。飲み物買って行かなきゃ」


教室にいるのを智紘先輩に気づかれでもすれば言い訳ができないと思って屋上で食べるようにしてるけど…

智紘先輩が教室を見に来ることなんかないから気づかれるはずもないのに。


どんだけ自意識過剰なんだろう……。


智紘先輩と出会うまでは、ずっと一人ぼっちで俯いてばかりいたはずなのに

いつの間にか前を向いて歩けるようになっていた


「…先輩のおかげかな…。」

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