扉の向こうにいる彼

お風呂から上がった。


昨日の今日で疲れが出たのかベッド付近で力が抜けた。

ドシッと尻もちをつく。


「いてててて。」

「せな?」後ろから先生がきた。

「なんだか目眩がして。すみません。」


「謝らなくていいから。ベッドに横になろう。」


ルート部分の保護を解除して、処方されて薬液を点滴する。


「俺、別の部屋に待機してるから何かあったら携帯に電話して?」

と先生は去っていった。

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