Seven...KOKI


「雪以外の女の子を見たって
なんとも思わない。
雪の声を聞いただけでどきどきするし、
雪の姿を見ただけで嬉しくなる」



高嶋は帰る支度をしだした。



「俺は…山村雪しか好きになれない。
たとえ、雪が芸能人になって
有名になって…遠い人になっても
俺はあいつしか好きになれない」



「高嶋…」



「俺…生まれ変わったら
お前になりたいよ。
雪にこんなに愛されてさ…。
お前も俺の立場になったら
追いかけるつらさが分かるよ…」



そう言いながら部屋から出ていった。



俺も…気持ちは分かる。



今の俺は…雪しか愛せない。



なんでなんだろうな?



雪じゃないとだめなんだ。



昔はあんなに瞳しか愛せなかったのに…。



雪のどこが好きなのかも分からない。



けど…。



心が…体が…。



雪しか求めてないんだ。


















< 261 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop