Seven...KOKI


「そうだが…なんであんたは
愛莉ちゃんのこと雪と呼んどるんじゃ?」



「雪が…名前無いから勝手につけてって」



「そうか…あんたのこと
気に入ったらしいな」



は?



「愛莉ちゃんから話は聞いとる。
私はここの桜園の園長で
田中寿樹(たなかとしき)。」



「俺は…山村光輝です」



「光輝くん。あんた愛莉ちゃんを
引き取ってくれるらしいのぉ」



「まっ、まさか!!」



「じゃが…愛莉ちゃんを家に連れて行って
いろいろと面倒を見てくれた
らしいじゃないか」



「それは…仕方なく」



「仕方なく?」



「はい…」



俺はイブの夜とその次の日のことを
話した。



「なるほど…そこまで逃げてたのか…」



「あの…逃げるって?
雪も誰かに見つかるとか言ってたんすけど
どういうことなんですか?」



「…よく聞くんだぞ。
光輝くんをここに連れて来た
ということは光輝くん、
あんたに引き取ってもらうために
連れて来たに違いない」



< 54 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop