いつかの蝶
帰ろうとした時急に肩を叩かれて振り向くと


裕貴の顔はいつもと違い真面目な顔して話し出した。

「なー。俺さ………





彼女できたんだ。」


心がざわついた―――

普通に友達と思ってた裕貴に彼女が出来たと聞いた瞬間胸がギューッと締め付けられた。


でも私は苦しさをおさえて頑張って答えたんだ。


「そ、そうなんだ!よかったじゃん!」

素直に心から喜べない。

友達だから喜べるはずなのに。


だって………

この時裕貴が好きだってことに気づいたからだ。

裕貴は「ありがとう!!」と言って手を振って帰って行った。

何かから逃げるかのように。


私の目から涙が1滴垂れた………

つづく。
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