課長の瞳で凍死します ~羽村の受難~
「はい」
と言うと、羽村は黙った。

「……まあ、万が一、会社変わっても遊びにくるよ。

 ああでも、そうだなー。
 真湖りんが産休明けに会社出てきて、また課長と会社で、いちゃいちゃし始めたら嫌だから、やっぱり変わろうかなー」

「してないじゃないですか、いちゃいちゃなんて~」

 むしろ、職場で目を合わせようものなら、不自然なくらいのブリザードですよ、この人の視線……と思いながら、真湖は三上と手際良く片付けている雅喜を見た。



< 6 / 138 >

この作品をシェア

pagetop