不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
「昨日は大変だったんだって?
香田から聞いてる。
タイヤのサイズも聞いてるからあとはどのメーカーにするかだな」
片瀬さんが手にしているバインダーには、すでに私の車種とナンバーが打ち込まれた見積もりがあり
「俺のおススメはこれ」
と私に差し出した。
見積もりに視線を落としている私に片瀬さんが声を潜めて
「香田がタイヤ交換やたんだって?」
とニヤニヤしながら聞いてきた。
答えていいものか一瞬迷ったが、隠すほうがおかしいかと思い、素直に答えた。
「はい…。できなくて困っていたので助かりました。」
昨夜の出来事を鮮明に思い出した私は余計な一言も口走ってしまった。
「スパイダーマンみたいで格好良かったです」
「ぶっ」
目の前の片瀬さんが吹き出して慌てて口を押さえると
「なんだよそれ。やっぱいいな、蓮見ちゃん。可愛いや」
と爽やかな笑顔をむけられて私は思わず赤くなった。
香田から聞いてる。
タイヤのサイズも聞いてるからあとはどのメーカーにするかだな」
片瀬さんが手にしているバインダーには、すでに私の車種とナンバーが打ち込まれた見積もりがあり
「俺のおススメはこれ」
と私に差し出した。
見積もりに視線を落としている私に片瀬さんが声を潜めて
「香田がタイヤ交換やたんだって?」
とニヤニヤしながら聞いてきた。
答えていいものか一瞬迷ったが、隠すほうがおかしいかと思い、素直に答えた。
「はい…。できなくて困っていたので助かりました。」
昨夜の出来事を鮮明に思い出した私は余計な一言も口走ってしまった。
「スパイダーマンみたいで格好良かったです」
「ぶっ」
目の前の片瀬さんが吹き出して慌てて口を押さえると
「なんだよそれ。やっぱいいな、蓮見ちゃん。可愛いや」
と爽やかな笑顔をむけられて私は思わず赤くなった。