不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
秋のハロウィンに引っかけた社内イベントは、ショールームは可愛くカボチャで飾られていた。

御客様を出迎えて案内をしたり、お茶をだしたり、お子様連れの御客様にはお菓子を配るそれが今回私の仕事だ。

服装は…赤ずきんちゃん…。

誰が用意したの、これ!?

一緒に手伝いをかってでた菜摘は黒い魔女の服装だ。

ズルい…。

私もそれがいい…。

なのに片瀬さんの一言で決まってしまった…。

「蓮見ちゃんの赤ずきんちゃんみたいよな」


やめてー!!

ほらぁ、久しぶりに見た香田さんが睨んでる!!

めちゃくちゃ不機嫌なダークなオーラが噴出してる!

「蓮見ちゃん、めっちゃ似合う!

可愛いい!あとで一緒に写真撮ろうな」

ニコニコする片瀬さんに

「そんなもの撮りません!!
片瀬さん…毒リンゴ食べさせますよ」

睨む私に片瀬さんは香田さんをちらりと見てにやついた。
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