クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
潤に告白をされてから、戸惑いを隠せず、ぎこちない毎日を過ごしている真依。
はっきりした気持ち、私、まだ潤に伝えていない。
私、ずるいなー。
潤の顔をじっと見つめる真依。
ヒマワリみたいに活気づいていた潤の瞳、日が経つにつれて輝きが薄れているように思う。
潤、どうしたの?
浮かない顔。
潤の寂しそう瞳。
見てるだけで。
私まで悲しくなってきた。
潤の悩みの種はどこにあるの。
学校、クラブ、家、それとも……私?
「ねぇ、潤、日本史のノートかりてもいい?」
眠気で重くなかった瞼を閉じたまま、ゆっくりとした口調で答える潤。
「ああー、いいよ。俺の鞄から適当に取って……」
「うん、ありがとう」