クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


──いつまでも、そばで見ていたいけど。




潤が立ち上がり、鞄を肩にかけ、まだ寝息を立てている真依の顔を見る。




「俺、──そろそろ帰るわー」




俺は真依のことを好きなんだけど、



真依の気持ちは、



どうなんだろう──。



俺のこと、好きかな?



真依の時々見せる表情が



俺を不安にさせる。



俺が一番大好きな真依、



じゃあ、また、明日──。


< 34 / 108 >

この作品をシェア

pagetop