あたしを知らないキミへ
13 キミが一番
体が、、

ただ一直線に向かって動いていた・・。

あたしには、どうしてもやるべきことがあったんだ・・。


いつもより一本早い電車に飛び込んで、学校から2つ前の駅で降りた。
ここは、朋美の彼氏がいつも乗っている最寄り駅。

何時の電車で帰ってくるのか分からなかったから、出来るだけ早い電車に乗って朋美の彼氏を駅で待つことにした。
どれくらい駅で待っていたのだろう。
辺りが少し薄暗くなってきた頃、朋美の彼氏が電車から降りてくるところを見かけた。

急に緊張して、しばらくあたしはその場から動けずに、ただぼんやり朋美の彼氏を見ていた。
実際に話すのは今日が初めてなわけで、異常なほどに緊張していた。
改札口を通って駅から出た時、あたしは朋美の彼氏に向かって叫んだんだ。
< 296 / 388 >

この作品をシェア

pagetop