あたしを知らないキミへ
だけど、その男の子には彼女がいて、女の子は叶わない恋だと知る。
女の子は、自分の恋心を打ち明けようか日々悩んで葛藤を繰り返す。
でも、ある雨の日の学校帰りの時、女の子は「紘樹」を見つける。
日に日に想いが募っていった女の子は「紘樹」に想いを伝えようとする。
だけど、一人の女の子が走ってきて「紘樹」の隣で止まった。
二人は幸せそうに肩を並べながら、雨の中一本の傘を差しながら歩いて行く。
それを女の子は、二人が見えなくなるまで、ただぼんやり眺めていたーー。


そんな内容だった。

そしてあたしは、読んでいた本を静かに閉じた。

少ししか本を読んでいないから、それからの女の子の結末は分からない。

だけど、その先は読まなくても、なんとなく分かる気がした。

この本には、あたしの人生の一部分を切り取って描かれているように思えた。

人生ってまだまだこれからなのに・・。
ある人に出逢って、本気の恋をして・・。
< 314 / 388 >

この作品をシェア

pagetop