あたしを知らないキミへ

あれから、年が明けて気づけば一月になっていた。
外は相変わらず寒くて、喋るたびに息が白く染まる。

後少しで高2も終わる。
あっという間だった気がする。

そして、アンタにも会うことがなくなる。
最近は、アンタもすっかり見かけなくなった。
だけど、どうせアンタのことだから元気にやってんだろうな・・。


あたしは、朝の空を見上げた。
外は凍えるほど寒いのに、太陽は負けじとあたしを強く照らし出している。
積もっていた雪が、太陽に反射していて雪が綺麗に光っている。

あたしは、太陽の光に耐えられなくなって、目を細めた。
それからまたあたしは、前を向き直した。
今日も同じ道のりを歩いて行く。

そしてまた、今日が始まっていく・・。
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