今夜23時、ベリーズカフェで。


布団から起き上がったお母さんが、
ゆっくりとレンゲを手に取る。


「・・・・・・・熱い。」


「お粥が熱いのは常識だし。」


「・・・・・・・・・・・。」


「もういい歳なんだから、フルタイムの仕事なんか辞めてパートでいいじゃない?

毎日朝から晩まで働いて・・。
それで体壊してたら本末転倒だよ。」


「・・・・・・・・・・・。」


「別にお母さんの分だって私が稼ぐからさ。」


「・・娘に養われるほどまだ私はババアになってない。」


「・・・じゃあ娘にお粥を作らせるのもほどほどにしてよね。

コウタの様子見てくるから、また食べ終わった頃に食器取りに来る。」






「・・エミカ。」


「・・・?」


「・・・・今さら・・・
許して貰えるとは思ってないよ・・。」


「・・・なにが?」


「でも・・・・・。」

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