@YUMI KO
優しい貴久に思わず頬が緩んでいく。
あたしは意識的にキュッと口角を引き上げた。
「でも、貴久も忙しいでしょ?」
部活やバイトといった用事がなくたって、高校生は色々と忙しい。
特に貴久の家は父子家庭だから、家の仕事がたんまりとあることをあたしは知っていた。
「大丈夫大丈夫。家に帰っても宿題とか家の手伝いとかするだけだし。たまにはサボっても怒られないから」
どうしよう……。
貴久の申し出は嬉しかったけれど、エマが昨日のように汚い言葉を使ったらどうしよう?
そんな気持ちになって簡単には返事ができなかった。
悩んでいる間に昇降口が見えて来た。
放課後、すぐに帰る生徒たちで賑わっている。
「でも……」
迷っていると貴久があたしの手を繋いできた。
「じゃ、エマちゃんの幼稚園まで案内よろしく」
そう言ってほほ笑む貴久に、あたしはもうなにも言えなかったのだった。
あたしは意識的にキュッと口角を引き上げた。
「でも、貴久も忙しいでしょ?」
部活やバイトといった用事がなくたって、高校生は色々と忙しい。
特に貴久の家は父子家庭だから、家の仕事がたんまりとあることをあたしは知っていた。
「大丈夫大丈夫。家に帰っても宿題とか家の手伝いとかするだけだし。たまにはサボっても怒られないから」
どうしよう……。
貴久の申し出は嬉しかったけれど、エマが昨日のように汚い言葉を使ったらどうしよう?
そんな気持ちになって簡単には返事ができなかった。
悩んでいる間に昇降口が見えて来た。
放課後、すぐに帰る生徒たちで賑わっている。
「でも……」
迷っていると貴久があたしの手を繋いできた。
「じゃ、エマちゃんの幼稚園まで案内よろしく」
そう言ってほほ笑む貴久に、あたしはもうなにも言えなかったのだった。