【短編】クリギリ・ナイト
女・ウォッチング2
そして、今年のクリスマス1ヶ月前。


いつものカフェで窓の外を眺める二人。


女の子を物色中の司と優。

「なぁ、司、今年も俺たち二人じゃあねーか?」


「優くん、あきらめるのは、まだ早いよ。」


「今日はこれといった女の子いねーな。」


「優くん、あれは?」


司の視線の先には、俺のタイプな子がいて。
でも俺が声をかけたら、きっとまた逃げられそーな。

女の子二人が、カフェの前を静かに歩いていく。


一人は司の好みの栗色ロングの派手な顔立ちの女の子。
顔のパーツだってはっきりしている。



もう一人は地味な前髪揃ってる、黒髪な女の子。

服装だって地味でメガネをかけている。


いわゆる、俺の隠れ好み。

なんで、全く違うタイプの二人がいるのか、わからない。


今までの経験から言うと、友達同士なら、似たようなタイプが多いからだ。


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