君の描いたクローバー〜遠く離れても、きっと〜
「そこでね、アメリカにある専門の病院に行って治療しよう。そうすれば君は健康な体になれるんだよ」

健康な体になれるということに、両親は「本当ですか!?」と泣きながら喜んだ。私だって、健康な体になりたい。でもーーー。

「治療はどれくらい時間がかかりますか?すぐに日本に帰って来られますか?」

通い慣れた学校での日々、当たり前に一緒に話す友達、そして何より工くんと離れることが辛い。お医者さんは考えてから言った。

「どれくらい時間がかかるのか、僕にはわからない。早く日本に帰れるかどうかは君の体次第だから……」

つまり、アメリカから帰れない可能性もある。私の唇は小刻みに震えた。

「……少し、考えさせてください」

私がそう言うと、お母さんが「どうして!?」と泣き叫ぶ。

「あなた、このままだったら三年も生きられないかもしれないのよ!!」

お母さんが私の肩を掴む。爪が食い込んで痛い。でも、それ以上に痛みを訴えている部分がある。
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