君の描いたクローバー〜遠く離れても、きっと〜
「俺、絵が全然うまく描けなくてさ。見るだけならまだ楽しいんだけど……」
「なるほどね……。またコツを教えるよ!」
「……頼む」
工くんはとても暗い表情。美術の授業以外はいつも笑顔だから、見ていてちょっと楽しい。
美術室に着き、私たちはそれぞれ友達と話すために一旦離れた。
チャイムが鳴り、美術の授業が始まった。私の大好きな時間。
「今日は、水彩画でこのバラを描いてみましょう」
美術の先生が一人ずつ花瓶に入ったバラを渡す。一人一人バラの色が違う。私のは赤いバラだ。
バラをもらうと、私は早速バラを観察し始める。ものの形をしっかり把握しておかないとうまく描けない。
水彩画は、絵具を塗っていくというよりは色水を塗っていく方のイメージの方が適切。空気の薄さや透明感を出せる。
まずは水彩紙に大まかな下絵をする。強い圧力を加えないように慎重に花の大きさや向きを描いていった。そして下絵ができたら色を塗っていく。塗り絵のようにばっちり塗らない方が自然で綺麗に見える。
「なるほどね……。またコツを教えるよ!」
「……頼む」
工くんはとても暗い表情。美術の授業以外はいつも笑顔だから、見ていてちょっと楽しい。
美術室に着き、私たちはそれぞれ友達と話すために一旦離れた。
チャイムが鳴り、美術の授業が始まった。私の大好きな時間。
「今日は、水彩画でこのバラを描いてみましょう」
美術の先生が一人ずつ花瓶に入ったバラを渡す。一人一人バラの色が違う。私のは赤いバラだ。
バラをもらうと、私は早速バラを観察し始める。ものの形をしっかり把握しておかないとうまく描けない。
水彩画は、絵具を塗っていくというよりは色水を塗っていく方のイメージの方が適切。空気の薄さや透明感を出せる。
まずは水彩紙に大まかな下絵をする。強い圧力を加えないように慎重に花の大きさや向きを描いていった。そして下絵ができたら色を塗っていく。塗り絵のようにばっちり塗らない方が自然で綺麗に見える。