ツンデレ娘とヘタレ男は気付かない
1週間後
圭太視点






入学式から1週間が経ちました



最初は友達が作れるか心配だったけど、チャラ男3人組となんとか仲良くやってます




それにしてもうちのクラス文系多すぎない?



理系が3人しかいないなんて聞いてないよ!




緊張し過ぎて普段使わない俺とか言っちゃうし




しかも一人はめちゃくちゃ感じ悪い女の子だし





それにくらべたらあの横峰さんとは上手くやっていけそう


愛想いいし、読書好きそうだし特別な雰囲気もなく馴染めそうな気がする








「お兄ちゃん!」



「ん?」


「また、ゲーム?」


「そうだけど」


「もう、可愛い妹のために勉強手伝ってよね」


「佐奈は僕が教えなくてもちゃんと頭良いだろう?」



「違うもん!お兄ちゃんが教えてくれたからここまで成長できたんだよ」


こちらは妹の佐奈(さな)


中学3年生なのにすでに高校生並の勉強をしている自慢の妹



「高校はお兄ちゃんと一緒のところに行くからね」


「僕は今年で卒業だから一緒にはいられないよ?」


「それでも良いの!お兄ちゃんと同じ高校に行くことが目的なんだから」



「それより、お兄ちゃんもそろそろ考えないと」


「ん?何を?」


「今後の進路」



「あ」

そういえば…そうだ


「なに?進路考えてないわけ?」



「うん」


「これだからお兄ちゃんは…
お母さんたちをがっかりさせないでね〜」


ばたん





そうだ
僕たち3年生は今後の進路を考えないといけない大切な一年だったんだ
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