桜 咲く頃に…
「タケルから聞いた。
香純ちゃんのことは」

「えっ…?」

「俺達、親友なんだ。
あの会社も、2人で立ち上げた」

楓お兄ちゃんは、帰国した日に
私をエレベーターで見かけ
タケルさんに 事の全てを聞いたらしい。

理解できずにいる私をよそに、話続けた。

この半年間、自分自身に何が出きるか とか
どうしていけばいいか 等々…

話を聞けば聞くほど、胸が締め付けられた。

楓お兄ちゃんは、ポケットから箱をだし
私の目の前でひざまずき
私の左手の薬指に指輪をはめた。
< 14 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop