ずっと一緒にいてね?

私も、こはるちゃんを真っ直ぐ見つめ返す。


「…大丈夫。こはるちゃんのこと怖くないよ。だって…ちゃんとはるなのこと見てくれるから。こんなはるなと真っ直ぐ向き合ってくれたのは、ももかちゃん達と雅とゆうにぃだけだよ…」


私の言葉を聞いたこはるちゃんは、驚いた顔をしたけど、すぐにふんわりと笑った。


「…ありがとう、そんな風に言ってくれて。私はただ、はるなちゃんと友達になりたいって思っただけだよ。それに…私は今までずっと逃げてきたから…」


こはるちゃんは、そう言って一瞬顔を歪めた。


もしかして…このことかな。


えみちゃんが言ってた。


こはるちゃんも、あることがきっかけで人と接するのをなるべく避けて来たって。


でも、そんなの私だって同じだ。


ももかちゃん達がいつも一緒にいてくれるからって理由をつけて、人と向き合うことに、最初から逃げていた。
< 148 / 320 >

この作品をシェア

pagetop