ずっと一緒にいてね?

「…そっか。何かあったら言ってね?話ならいつでも聞くから。」


…やっぱりバレてる。


でも無理に聞かず、私から話すまで待っててくれるのもかのちゃんの優しさ。


私はその優しさにすごく救われている。


かのちゃんのりんごケーキ…美味しい。


そこら辺のお店で売られていてもおかしくない。


でもりんごケーキを食べながらも、私の頭は雅のことでいっぱいだった。




周囲はそんなはるなに声をかけることはせず、思い思いに眺めていた。


はるなの今の気持ちを理解しているゆうかとまなは、暖かい目で見守りながらも、雅に対して一目置いていた。


だって、雅のへの好きが恋愛感情だと自覚した途端、この変わりよう。


あれからはるなは、半分以上の時間雅のことを考えていると思う。


なんとなくぼーっとしている時間や、雅に接する時のぎこちなさが増えた。
< 232 / 320 >

この作品をシェア

pagetop