ずっと一緒にいてね?
「…そっか。何かあったら言ってね?話ならいつでも聞くから。」
…やっぱりバレてる。
でも無理に聞かず、私から話すまで待っててくれるのもかのちゃんの優しさ。
私はその優しさにすごく救われている。
かのちゃんのりんごケーキ…美味しい。
そこら辺のお店で売られていてもおかしくない。
でもりんごケーキを食べながらも、私の頭は雅のことでいっぱいだった。
周囲はそんなはるなに声をかけることはせず、思い思いに眺めていた。
はるなの今の気持ちを理解しているゆうかとまなは、暖かい目で見守りながらも、雅に対して一目置いていた。
だって、雅のへの好きが恋愛感情だと自覚した途端、この変わりよう。
あれからはるなは、半分以上の時間雅のことを考えていると思う。
なんとなくぼーっとしている時間や、雅に接する時のぎこちなさが増えた。