ずっと一緒にいてね?

「あ、そうだ。雅、駅まではるな連れてってあげて。多分、雅から離れたがらないと思うから。帰りは、ゆうかちゃんとまなちゃんに任せれば大丈夫。」


…そうなのか?


俺は試しに眠るはるなを離そうとしてみた。


しかし、眠っているはずなのに、離そうとすれば嫌そうな顔をする。


諦めて今度ははるなの頭を優しく撫でてみた。


すると、幸せそうに微笑んでまた寝息を立て始めた。


…ほんとだ。

てか可愛い。


「…分かりました。駅まではこの態勢のままで行きます。」


俺はましろ先輩の言葉通り、駅に着くまではるなを抱き上げたまま歩いた。


駅についてから、寺町にはるなを預けるまでが大変だった。


寝てるはずなのに、俺から離れた瞬間俺の名前を呼ぶもんだから、ほんとにびっくり。




俺的には嬉しかったんだけど、後から祐介に散々からかわれたことは言うまでもない……







< 251 / 320 >

この作品をシェア

pagetop