ずっと一緒にいてね?

「雅……?」


そこには、息をきらして顔を真っ青にした雅が立っていた。


雅の様子から何かタダごとではないことが起こったのだろうと予測できるが…


一体何があったのだろう…?


「ねぇ、いきなりなんなの?集中力切れるんだけど。」


あ…めぐちゃんが切れかかってる…


普段の雅ならそんなめぐちゃんにびびって、ひとまず謝っているはずなんだけど…


今日の雅は、そんなめぐちゃんを無視して私のところまで来ると、ギュッと私を強く抱きしめた。


「雅……?」


私はもう一度雅の名前を呼ぶ。


すると、私にしか聞こえないくらいの微かな声だったけど、確かにこう言ったのだった。


「はるな…。無事で良かった…」


私が無事で…?


私は雅の言葉に違和感を覚えた。


でも、雅に抱きしめられていると分かる。


すごく汗だくで息も荒いし、何より顔がものすごく真っ青だ。
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