ずっと一緒にいてね?

「…もし、はるなが雅のこと好きじゃないって言ってら…?」


すると、雅は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐにニヤッといたずらっ子みたい表情を浮かべた。


「…さっき俺と別れるのが嫌だって泣いてたくせに?」


んなっ////

やっぱり雅はいじわるだ……!


でも、私にはもう一枚切り札があるもんね!




「雅と別れるのは嫌だよ?だって私だって雅のこと好きじゃなくて、愛してるもんっ。」


私が得意げにそう言い切ると、雅は固まったかと思えば何かを呟いた。


そして、いきなり雅の背中に回していた手を掴むと、私の両手を上に上げて、身動きが取れないようにした。


私は、突然のことに頭がついていかない。


「なあ、はるな。俺にそんなこと言ってどうなるか分かってるの?襲われたいの?」
< 262 / 320 >

この作品をシェア

pagetop