いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
食事を終えて店を出ると、創さんは私の手をそっと握った。
いつもは人目を気にして手を繋いだりはしないけど、もう時間も遅いことだし会社の人たちには会わないだろうから、そのまま手を繋いで帰ることにした。
触れ合った指先から伝わるぬくもりが心地よくて、だけどほんの少し照れくさくて、初めてデートをしたときのように胸がドキドキする。
「真央の手は小さいな」
「創さんの手が大きいんですよ」
「そうか?」
他愛ない話をしながらゆっくりと家路をたどった。
二人で同じ道を歩き、同じ月を見て、同じ場所に帰り、同じ床について一日を終える。
創さんの腕の中で、ずっとこんな風に穏やかな気持ちで創さんと一緒にいられたら、他には何も要らないくらい幸せだと思いながら眠りについた。
いつもは人目を気にして手を繋いだりはしないけど、もう時間も遅いことだし会社の人たちには会わないだろうから、そのまま手を繋いで帰ることにした。
触れ合った指先から伝わるぬくもりが心地よくて、だけどほんの少し照れくさくて、初めてデートをしたときのように胸がドキドキする。
「真央の手は小さいな」
「創さんの手が大きいんですよ」
「そうか?」
他愛ない話をしながらゆっくりと家路をたどった。
二人で同じ道を歩き、同じ月を見て、同じ場所に帰り、同じ床について一日を終える。
創さんの腕の中で、ずっとこんな風に穏やかな気持ちで創さんと一緒にいられたら、他には何も要らないくらい幸せだと思いながら眠りについた。