いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
「今週の土曜日がコンテストの決勝戦なので、一度くらいはみんなで試作してみようって話になったんですけど……その場所をどうしようかと……」
おそるおそる話を切り出すと、創さんはマンションの駐車場のゲートを手元のリモコンで操作しながら、当たり前のように「それならうちでやれば?」と言った。
「いいんですか?」
聞き違いではないことを確かめるために念を押すと、 創さんは事も無げに笑った。
「部下がやる気になってるんだから、うちのキッチンを貸すくらい全然構わないけど?もちろん俺にも食べさせてくれるよな?」
「当然です!」
「そうだ、せっかくだから荒木と八木さんも呼んで、一緒に試食してもらえばいいんじゃないか?」
「じゃあ、早速明日の夜に試作しようって声を掛けてみます。コンテストのテーマ通り、ホームパーティーみたいですね」
「そうだな。楽しみにしてるって、みんなにも言っといて」
いやがるどころか、快く受け入れてもらえて良かった。
創さんは夫としても上司としても、とても優しくて寛容で素敵だと思う。
私はこの人の妻で、こんな素敵な人を独占できるのだと自慢したい気分だ。
おそるおそる話を切り出すと、創さんはマンションの駐車場のゲートを手元のリモコンで操作しながら、当たり前のように「それならうちでやれば?」と言った。
「いいんですか?」
聞き違いではないことを確かめるために念を押すと、 創さんは事も無げに笑った。
「部下がやる気になってるんだから、うちのキッチンを貸すくらい全然構わないけど?もちろん俺にも食べさせてくれるよな?」
「当然です!」
「そうだ、せっかくだから荒木と八木さんも呼んで、一緒に試食してもらえばいいんじゃないか?」
「じゃあ、早速明日の夜に試作しようって声を掛けてみます。コンテストのテーマ通り、ホームパーティーみたいですね」
「そうだな。楽しみにしてるって、みんなにも言っといて」
いやがるどころか、快く受け入れてもらえて良かった。
創さんは夫としても上司としても、とても優しくて寛容で素敵だと思う。
私はこの人の妻で、こんな素敵な人を独占できるのだと自慢したい気分だ。