探偵I(タンテイアイ)【第1巻】
息を切らしたチータがぐっと顔を近づけ鋭い目付きでお友達の目を睨み付ける。
チータが喋る。
「五年二組の三上 竜也(みかみ たつや)って、子だねー?」
「うわぁーっ、チータが喋った。な、何で、……俺の名前を知ってるんだよ?」
「不思議でしょ。私、何でも知ってるの──。さぁっー、三上くん、あなたを一咬みして、私のお夕食にしようかしら?」
チータの口からよだれが垂れ落ちて三上くんの顔の上にポタリポタリと落ちる。
「うわぁー、もう、きったねーなっ!」
三上くんがチータのよだれを拭いふこうとするが、チータに両腕を押さえられていて全く身動きが取れない。
チータが口を開く。
「三上くんの口の方がもっと汚いと思うけど。その口から、今日は何が出てきたんだろうね?──覚えてない?」
「覚えてないよ」
「やっぱり、今、お腹ペコペコなの。あー、もう我慢ができない、あなたをお夕食にするわねー」