白い便箋を太陽に翳してみれば・・
そんな様子を皆で見送った。

「光優、ずいぶん大きくなったわね」
「うん。そうだね」

そう言ったお母さんは、光優の歩いていく背中を見つめながら微笑んだ。



そして、とある休日。

あたしは、光優と一緒に本の読み聞かせをしていた時だった。

「ねぇママ?僕のパパってどんな人だったの?」

光優が、自分のパパ=流星のことを聞いてくるなんて初めてのことだったから、最初は驚いたけど、あたしは光優に話し出した。

「光優のパパはね、誰よりも優しくてかっこいいパパだったんだよ。いつもママを助けてくれてね、今のママがいるのはパパのおかげなんだよ」
「ふ~ん。パパは僕のこと好きだった?」
「もちろん。今でもね。パパはね、あたしと光優の心の中に居るんだよ。だから光優は寂しくなんかないんだよ」

そう言ったあたしは、光優の胸に手を当てた。
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