白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「なんだかこうして二人でくっついてると温かいね」
「そうだな。花恵、これからもよろしくな」
「こちらこそ」

流星とだから、温かい気持ちになれる。
流星とだから、どんな壁も乗り越えてみせようって思える。

こんな風に思うあたしはバカですか?

流星も、あたしと同じ気持ちだったらいいな・・。
あれからあたしは、流星と一緒に朝ご飯を食べてアパートを出た。

今年のクリスマスは、今までで最高のクリスマスになった気がする。
一つ、また一つと流星との想い出が刻まれていく・・。

そのことが、あたしには何よりも嬉しかった。


それから、おおみそかがあり、新年を迎えた。
もちろん流星と過ごした。
どんな時でも笑顔を絶やさなかった流星。
ずっとあたしの傍に居てくれた流星。
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