もう、遅いけど。
それからも、時々日付の飛んでいる川崎の日記には、私の名前が何度も出てきた。

川崎の字で書かれている私の名前を見るたび、涙が止まらなくなる。

私の顔が涙でぐちゃぐちゃになり、空の陽が傾き始めたころ、私は川崎の日記を閉じた。

空は、あの日と同じような夕陽が広がっている。

この日記を読んで、わかった。

本当は、私たち、両想いだったんだよね。

もっと早くに気付けてたなら。
もっと早くに伝えられたなら。

私たちの想いはぶつかったはずだったのに。

そんな後悔を吹っ切るように、私は一言だけ呟いた。

「…川崎のことが好きだったよ。」

私の言葉は、夕焼けに溶け込んで消えていった。
< 24 / 24 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

クリスマスの想い出

総文字数/3,399

恋愛(学園)9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あの日、ツリーの灯りを瞳に映しながら微笑んだ君の表情。 ほんとは、心のどこかで見ないフリをしてた想い。 いつか、絶対に伝えるから……
君の色に染められて。

総文字数/741

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
君の色が輝いている。 世界が、君の色に染まってく。
好きなんて言えない

総文字数/1,557

恋愛(学園)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 放課後、夕暮れの教室。 向かい合う二人の影が、ぼんやりと伸びていた。 「俺……ーーーーーーーー」 ああ、ついに言われてしまった。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop