夜空に君という名のスピカを探して。
「えっ……?」


 初めに分かったのは、キキィーーッという耳をつん裂くような大きなスリップ音。

次に感じたのは、竦む身体にすぐに訪れた強い衝撃。

私の身体は痛みすら感じる間もなく、宙へと放り出される。

そして地面に叩きつけられたと思った途端、私の意識はブツンッとテレビの電源が落ちるかのように途切れた。


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