胃酸
ひと月程経った頃、
誰のものかは分かりませんが声がするようになりました。
ずっと私に話しかけてきます。
しかしその声は頭の痛くなるようなものではなく何かとても心地の良いものでした。
「彼らが気に入らないなら死ねばいい。
自ら命を絶ったほうが幸せだろうよ。そう思うだろ?」
「確かにそうは思うけれどもそんなに簡単な事ではない。
死ぬときの恐怖に私が、私自身が打ち勝たなくてはならない。
今の私にそのような精神力は残っていない。」
「いや、今のお前の方が前のお前よりもよっぽど死に近い。
その気になればすぐ死ねるだろう。」
「しかし………」
そのような会話が毎日の様に続いた。
やはり不思議と心地の良いもので日々屍さながら布団に転がっていたこの体も徐々に動き始めた。
そして数日後、
私は彼の導きの元自ら首をつって死んだ。
誰のものかは分かりませんが声がするようになりました。
ずっと私に話しかけてきます。
しかしその声は頭の痛くなるようなものではなく何かとても心地の良いものでした。
「彼らが気に入らないなら死ねばいい。
自ら命を絶ったほうが幸せだろうよ。そう思うだろ?」
「確かにそうは思うけれどもそんなに簡単な事ではない。
死ぬときの恐怖に私が、私自身が打ち勝たなくてはならない。
今の私にそのような精神力は残っていない。」
「いや、今のお前の方が前のお前よりもよっぽど死に近い。
その気になればすぐ死ねるだろう。」
「しかし………」
そのような会話が毎日の様に続いた。
やはり不思議と心地の良いもので日々屍さながら布団に転がっていたこの体も徐々に動き始めた。
そして数日後、
私は彼の導きの元自ら首をつって死んだ。