愛すべき彼女達 ~十人十色~
母親は、大切な娘を育てたかったけど………

今のお母さん達が、私を離したくなかったから

ここのウチの子になったんだと、幼い頃からずっと教えられている。

でもね。

そんなことがないことは、知ってる。

だって、母親はあれから1度も顔を見てないもん。

それに、私の記憶には残っている…………。

まともにご飯を食べられず、いつもお腹を空かせていたこと。

夜中に一人置いていかれ、泣きながら探し歩いたこと。

イライラすると『産むんじゃなかった!』と言って叩かれたこと。

それでも、今のお母さんを始め沢山の家族が

私を大切に愛してくれて

私の過去さえ大切にしようとしてくれるから………

私はその言葉を信じることにしてるの。

私の大好きな人達。
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