愛すべき彼女達 ~十人十色~
一通りの身だしなみを済ませて、リビングに行けば

「「「「「おはよう、唯ちゃん!」」」」」」と

いつものメンバー。

なんだ、みんなが遊びに……………………

えっ!!!!

その中に、懐かしい顔が。

「梓ちゃ~ん!!」

抱きついて涙していたら

「やっぱり、泣いた。」

「これで5人が揃ったね。」

「久しぶりに、帰ってきたって気がする。」と

口々にからかうメンバー。

梓ちゃんに

「ごめんね、お祝い遅くなって。」って言われて、ハッとしたの。

「あれっ?
赤ちゃんは??」

梓ちゃんの赤ちゃん。

実は、私の結婚と梓ちゃんの出産が重なって

式に来てもらえなかったの。

だって、梓ちゃんは遠いオーストラリアのシドニーに住んでるから。

結婚を期に、旦那さんについていって数年会ってないの。

「この子だよ!
結愛(ゆいな)です。」

結愛ちゃん、可愛い!!

「初めまして、結愛ちゃん。」

梓ちゃん似の真ん丸おめめが、とってもキュート!

抱っこさせてもらいながら話しかけてたら

「結愛ちゃんのゆいは、唯ちゃんから取ったんだって。」と

コーヒーを淹れて、運んでくれてる先生。

「えっ!唯??」

「そう。
だって、私が出逢った誰よりも可愛いくて
みんなに愛されてるんだもん。
私の娘も、そんな子に育って欲しいって思ったの。
結愛、唯ちゃんの事………しっかり見て覚えとくんだよ。」

ママの顔をした梓ちゃん。

でも………5人揃えばやっぱり仲間。

うんうん。

頷くみんなの顔を見てたら………再び涙が溢れて止まらない。
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