溺愛ホリック
そんな翌日事件が起きた。



ウミちゃんが、見知らぬ男と話してる!



しかもめちゃくちゃ距離近いんだけど!?



気づけばその2人に近寄っていて、ウミちゃんをグイッと僕の方へ離した。



あくまでも、僕は真剣で。



「なんですか?誰ですか?」

「ここの先生してますけど·····」

「じゃあ先生がウミちゃんに何のようですか」

「はあ·····。ただ昨日のことが気になって·····」

「昨日?なんのことかさっぱりだけど、ウミちゃんは僕のなんで!」



キッパリとそう告げて、僕はウミちゃんの手を取って離れ去った。



さっき言い放った言葉の意味も深く考えず、ある程度離れた場所まで来て、ウミちゃんに尋問。



「ウミちゃん何してるの!」

「何って·····お話を·····」

「先生とはどういう関係!?」

「兄妹·····」

「え?」

「小鳥遊先生は、私のお兄ちゃんです·····」



その真実に、驚きのあまり気が抜けて座り込んでしまった。

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