溺愛ホリック
大学生の豹くんと私。



今よりもっと釣り合ってるのかな?



「1回休憩挟むか」

「うん!」

「なんか食う?軽く」

「あ、私ポッキーあるよ」

「飯は?」



あ、ご飯のことか·····。



それはお姉ちゃんに確認しないと、と豹くんに断り電話を入れた。



そういえば今日はバイトだって言ってたなぁ。



出るかな?



『もしもし!柚子どした〜?』

「あ、お姉ちゃん!今バイト中?大丈夫?」

『うん、今ちょうど手が空いたから!何?豹のとこ泊まるの?』

「え!?ち、違うよ!」

『なんだ、違うのか〜』



ととと、泊まりなんてまだ早いです!



そりゃあ、クリスマスの日は勇気出してお泊まりすることに決めたけど·····。



明日も学校だし、家には帰るつもりだよ·····。



「ただ、ご飯をね、食べて帰ってもいいかなって·····」

『あ、いいよ!こっちもね、さっき巧也〈タクヤ〉から連絡あって、ご飯食べに行かないかって誘われてたところだったし!』

「タクさんといい感じなんだね、お姉ちゃん」

『まぁね〜。じゃあ、気をつけて帰ってきてね?豹に送ってもらうこと!』



頷くと、バイバイってお姉ちゃんが言った後電話を切った。

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