恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
駅を降りて歩く。

「ごめんね。こんな遠くまで。」

「いい。俺が送りたかったし。」

「なんかごめんな。さっき。杏。俺のこと嫌いになった?」

一瞬呼び方が杏になってるって思ったけど、とりあえずスルーすることにした。

「え?」

「ちょっとスキンシップおおすぎたかなって反省してる。」

「あ…ごめん。」

「いや、俺が悪い。なぁ。杏。俺。杏が好きだよ。」

「え?」

びっくりして明石くんを見た。

「驚いた?俺は隠さないよ。入学式のときからなんとなく気になってたけど、やっぱり知っていくにつれて好きになってく。」

「わたしなんかを?」

「なんでそんな風に言うんだよ。杏はかわいい。」

「わたし…わたしは…自分に自信なくて、そんな明石くんみたいなキラキラした人に好きになってもらえるような女子じゃないよ。」

こんなわたしを好きになる人なんているんだろうか?
碧斗にもずっとみくだされてるわたしを?

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