恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「ようやくわかった?俺は小学校の時から高崎知ってたけど?」

そう言ってボールを転がしながら俺の前までやってきた。
このハイレベルなドリブル、あんときのままだ。

「高校でサッカー…やってないのかよ?」

「おまえもじゃん。」

あ、まぁ…それはそうなんだけど…

「まあいいじゃんか。今日は楽しもうぜ。」

そうだな…
とりあえず、久しぶりのサッカー。楽しむぞ。


いやー。
サッカーって楽しい。

中学まで本格的にやってたサッカー。
俺は神奈川の代表だったし、何校かオファーも来てたけど…やっぱり父さんと同じ道…進みたくてサッカーはキッパリ諦めた。

けど…やっぱりサッカーは好きだ。
こんなことなら…

「楽しかったろ?」

帰り道…
すっかりかぶってた仮面は剥がしてしまった小笠原がにんまり笑ってる。

「ああ。誘ってくれて…ありがとうな。」

俺らしくないとは思ったけど、素直にお礼言いたい気分だった。

「毎週水曜と金曜な。」

「え?」

「当然。またくんだろ?フラれたんだし。暇だろ?」

「は?」

さっきからフラれたとかうるせーんだよ。

「だいたい、おまえなんでそんな地味な見た目してんだよ?学校で。」

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