本当にこんな私でいいですか?

詰める距離

『有安さん今度一緒に飯行こうよ』
川上さんの言葉にぎょっとする。

私プライベートで誰かとご飯に行ったりなんて…。

「他にも誰かと一緒ですよね?」
『いや、有安さんと食事に行きたかったんだけど』


完全に私の頭の中はパニックだった。異性に食事に誘われることなんて、人生で一度もなかったからだ。

「私と行っても楽しくないと思います」

やんわりとお断りをしたんだけど、
『じゃあ買い物とかどう?』

いやいや~私そういう代案が欲しかった訳では…。

『ダメか』

落ち込んだ様子の彼に私はNo と言うことができなかった。

「じゃあ、お買い物付き合ってもらえますか?」

パッと顔が輝いた彼を見て、少しホッとする。

なぜ私なのかは不明だけど。
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