婚活やめたら運命の人が待っていた
テーブルに置いた相手のプロフィールカードにチラッと目をやるのはいつものこと。

そもそも、目の前の相手に対してさほど興味がないのだから、カードを受け取った時も、そこに書かれている内容がろくに頭の中へ入ってこない。




目の前の男性は少し困った表情を浮かべている。

もしかして、さっきもどこかで同じ質問を投げ掛けられたのだろうか。





数秒間考えるように「んー」と小さく呟いた後、ゆっくりと口を開いた彼は、私の目をじっと見つめてこう言った。
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