ヲタクDKとヤンキーJK
1ページ目ヲタクでもYDKですっ!


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  「ヲタクでもYDKですっ!」


  

天気は快晴、今日も秋葉にはざわざわと人が集っている。
その秋葉を颯爽も歩く1人の男。
耳にはイヤホンをつけ、手にはアニメイトの袋を持ち鼻歌を歌っている。

「枢氏〜!!!」
後ろからヲタク感が半端ない男が走ってくる。
リュックサックには丸めたポスターを突っ込み、頭には赤いバンダナをつけ、チェック柄のシャツを着てズボンにINしている。

「枢氏!!」
そのヲタク男はイヤホンをつけた男の前に立ちふさがる。
男はイヤホンを外し、前のヲタクを見る。
「ん?どした?」
「ん?どした?じゃないですよ!大木氏が不良に絡まれてるんです!助けてくださいぃぃ!」

「そう、やいやい言うな松尾。」
「枢氏!」
枢と呼ばれた男は、松尾にアニメイトの袋を渡す。「俺の大事な本だ。持っててくれ、」
枢は左右に首を振りコキ、コキと鳴らすとその場へ向かう。
場所は、あまりひと目につかない路地裏。
不良たちがヲタクをカモにするにはうってつけの場所だ。
路地裏に近づくに連れて、大木の叫び声が聞こえてくる。
「ひぃいぃぃいい!!お助けよぉぉぉ!!」
「汚ったねぇ面だなぁ!さっさと金出さねぇからだろ!」
不良は小太りの大木を蹴り上げる。
「おい、このリュックグラドルの写真集がめっちゃ入ってるぞ。」
「まじかよ、きめぇ」
不良は、財布から万円札を数枚抜き取る。
「やっぱ、ヲタクは金あるね〜!」
「か、返せっ!それは、萌え萌えパンプキンちゃんを買うお金だ!」
「あ?なんで、カボチャなんだよ!意味わかんねぇよ!」不良は、大木を蹴飛ばしその場から去ろうとする。
「おい、お前ら俺の庭で何してんだ?」
突然の声に驚いたが不良たちは後ろを振り向く。
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